阪神淡路大震災から25年、今でもあの頃のことはよく覚えています。当院は開院してまだ3年目でした。朝から晩まで忙しかったクリニックの周りは、あの日から瓦礫の山になりました。幹線道路は慢性的な渋滞に陥って、自宅からの通勤は3時間以上かかる状態でした。幸い自宅から水を運ぶことが出来たので、1月22日から診療を再開できました。その頃に自由診療としてED外来や禁煙外来を始めました。またウェブサイトの構築や電子カルテシステムの開発など、診療の合間に精力的にこなした結果、現在のクリニックがあります。AGA外来を始めたのが、プロペシア発売当日からだったため、全国からウェブサイトを見て患者さんが来てくれました。震災をきっかけとして福井クリニックは随分進化しました。患者さんの役に立ちながら、患者さんに支えてもらう、そういうクリニックだと思います。